親子にて病気楽しむ無駄な時歌を作りて診察を待つ
――胡興智
春らしくポカポカ陽気子のそばに花粉まみれのショボショボ親父
漢詩にて今は語るかかの国の人と語るは阿倍仲麻呂
――コトムシ
他山より来たりし石の春うらら玉に会へるか玉砕なのか
肯定も否定もあらぬ「そうですね」賛成するか反対するか
何もかも包んでしまふ懐を持ちつつ誇る餃子の矜持
断捨離の本を捲りて春の風冷たく吹きて冬の名残か
――学成
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